2012年6月1日
関係者各位
理論化学討論会世話人会
理論化学研究会
理論化学シンポジウム現実行委員
第十四回理論化学シンポジウム実行委員

この度,理論化学討論会および理論化学研究会は,理論化学シンポジウム実行委員の申し入れを受けて,これを統合し,その活動および趣旨を引き継ぐこととなりましたので,お知らせ致します.



背景および統合の理由

理論化学シンポジウムは,1982年に第一回が開かれ,これまで計十四回が隔年毎開催されてきました(第十四回は2008年に開催).理論化学シンポジウムは,理論化学討論会に先んじて,国内理論化学研究者(実験研究者も含め)が泊まり込み形式で交流・討論する場として開催され,理論化学に関係する研究や人材の交流を後押ししてきました.理論化学シンポジウムの開催趣旨に沿うように,近年では,理論化学のすそ野の広がりも目覚ましく,また,1997年からは理論化学討論会が毎年開催され,理論化学シンポジウムで培った研究・人材交流を発展させ,今では理論化学の交流・討論の中心的な場を持続して提供する会となっています.

このように理論化学およびそのコミュニティーの成長,成熟が見られるなかで,理論化学シンポジウムは,その後押し役を担ったという歴史的な重要性を持ちますが,当初の設立目標も達成されたように思います.このような見地から,理論化学シンポジウムの現実行委員と第十四回の実行委員は,理論化学シンポジウムの今後の開催を見送り,同シンポジウムの活動全般を理論化学討論会・理論化学研究会へ引き継ぎ,統合することを決定しました.理論化学シンポジウムが理論化学の発展に費やしてきた精神や思いを,今後は,理論化学討論会・理論化学研究会が継承致します.

理論化学の分野がさらなる発展へ向かう方策として,ご了解・ご協力頂きたく何卒お願い申し上げます.